ビジネスシーン。

コンビニのコピー機で名刺が作れるのか調査してみた。

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急な商談や会議、出張先で名刺が足りなくなった経験はありませんか?

そんなとき、最寄りのコンビニに設置されたコピー機を使えば、手軽に名刺を印刷できるかもしれません。

しかし、一般的なコピー機は通常のコピー用紙向けに設計されているため、名刺印刷で求められる厚みや質感を実現できるのか疑問が残ります。

今回は実際にコンビニのコピー機で厚紙を使用して名刺が作成できるのか、またそのメリット・デメリット、注意点について徹底調査しました。

 

コンビニコピー機の基本性能と紙の厚み

まず、コンビニに設置されているマルチコピー機は、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートといった主要チェーンで共通して利用できます。

これらの機器は、一般的なコピー用紙(約70~90g/㎡)向けに最適化されており、用紙の厚さや硬さには制限があります。

名刺として一般的に使用される用紙は、180~220g/㎡程度の厚みが求められる場合が多く、これを「厚紙」と呼びます。

実際、厚紙はコピー機の自動給紙機構に負担がかかるため、設定によっては紙詰まりや印刷不良の原因となります。

最近では、コンビニ向けに専用の印刷サービスや新用紙の導入が進んでいるケースもありますが、基本的には「厚紙対応」となると難易度は上がります。

実際に試してみた!厚紙での名刺印刷実験

私自身も、急な名刺不足に備え「コンビニのコピー機で厚紙を使った名刺印刷は可能か?」を検証するため、実際に近隣のセブン-イレブンでテストを行いました。

ここでは、具体的な手順とその結果を紹介します。

【実験①】セブン-イレブンでの印刷

  1. 事前準備
    名刺デザインは、定番の横型(91×55mm)をAdobe Illustratorで作成し、PDFファイルとして保存。コピー機の対応形式に合わせ、解像度も十分高めに設定しました。
  2. 用紙の選択
    コンビニに常備されている「コピー用紙」ではなく、最近導入された「ハガキ用紙」や「A4光沢紙」など、一般の写真印刷向けの用紙に近いものを選びました。これらは通常のコピー用紙よりも厚みがあり、名刺用紙に近い質感を狙える可能性があります。
  3. 印刷設定
    マルチコピー機の操作パネルで、用紙種類の設定を「ハガキ」または「光沢紙」に切り替え、用紙厚の制限に関する注意表示があれば確認。今回は、コピー機が用意しているメニュー内の設定で、厚めの紙を選択できるかを重点的にチェックしました。
  4. 印刷結果
    結果として、印刷自体は無事に完了しました。しかし、注意点としては以下の点です。

    • 印刷の安定性:用紙が通常よりも厚いため、用紙が微妙に曲がって印刷されることがあり、カット時にズレが発生する可能性がありました。
    • 紙詰まりのリスク:大量にセットすると紙詰まりのリスクが高まるため、1枚ずつの印刷が推奨されます。
    • 仕上がりの質感:ハガキ用紙やA4光沢紙は、通常の名刺用紙と比較するとやや薄めであるため、手触りや重厚感においては専門業者の仕上がりには及びませんでした。

【実験②】スマホアプリを活用した印刷

急ぎの際、スマートフォンから直接印刷できるサービス(例えば「マイ名刺」など)も検討対象です。

実際にアプリで作成した名刺データを、USBメモリやクラウド経由でコピー機に読み込ませ、印刷を実施しました。こちらも、用紙はハガキ用紙を使用。

  • メリット:スマホアプリのテンプレートを利用することで、簡単にレイアウトが整った名刺データが作成でき、操作も直感的でした。
  • デメリット:やはり印刷後のカット作業が必要で、仕上がりにばらつきが生じやすい点が課題として挙げられました。

コンビニ印刷で厚紙を使う際のポイントと注意点

実験結果から、コンビニのコピー機で厚紙に近い用紙を使って名刺印刷を行う際のポイントは以下の通りです。

1. 用紙選びが重要

コンビニでは、通常のコピー用紙ではなく、ハガキ用紙や光沢紙など、写真印刷向けの用紙を選ぶと、通常の名刺用紙に近い質感が得られます。

ただし、各店舗で取り扱い用紙が異なるため、事前に確認するのがおすすめです。

2. 印刷設定の工夫

コピー機の設定画面で、用紙種別や印刷モードを適切に選ぶことが重要です。

厚紙の場合、手差し給紙を利用することで、用紙詰まりのリスクを下げることが可能です。

また、印刷前にプレビュー機能でレイアウトやズレを確認することも大切です。

3. カット作業の準備

印刷後、A4サイズに印刷された名刺を正確なサイズにカットする必要があります。

家庭用のカッティングマットや定規、カッターを用意しておくと、プロフェッショナルな仕上がりに近づけることができます。

4. 緊急時の利用を前提に

コンビニ印刷は、あくまで「急ぎのとき」や「一時的な名刺不足」を補うための手段です。

常に高品質な名刺を求めるのであれば、専用の印刷業者に依頼する方が望ましいと言えます。

実際、業者に発注すると厚紙の種類や特殊加工(エンボス加工、箔押しなど)が可能なため、印象を大きく左右する名刺を作成できます。

具体的な商品・サービス例

急な名刺印刷に対応するため、コンビニを活用した印刷サービスもいくつか登場しています。

たとえば、株式会社サムライソードが提供する「マイ名刺」は、全国の主要コンビニで利用可能なサービスとして注目されています。

登録した名刺データを、ハガキ用紙やA4光沢紙に印刷することで、従来のコピー用紙よりも質感の高い名刺が作成できると好評です。

また、スマホアプリ「Bizicard」や「緊急名刺」も、急な需要に応えるための便利なツールとして実用されています。

 

これらのサービスは、急ぎの名刺印刷だけでなく、名刺管理機能やデザインテンプレートが充実しており、ユーザーのニーズに柔軟に対応しています。

特に「マイ名刺」は、印刷後のカット作業や仕上がりのバラツキを最小限に抑えるための工夫が施されており、緊急時でも信頼できる品質を提供しています。

まとめ

今回の調査から、コンビニのコピー機で名刺印刷は可能であるものの、使用できる用紙や印刷設定、そして仕上がりの品質には限界があることが分かりました。

特に「厚紙」として一般的に求められる重厚感や手触りを完全に再現するのは難しく、急な名刺不足時や一時的な対策としては有効な手段ですが、常用するには専用印刷業者の利用が望ましいと言えます。

急な商談や出張先での名刺不足に備え、コンビニのコピー機を上手に活用するための知識と準備をしておくことは、ビジネスパーソンにとって大きな武器となります。

今回の調査結果を参考に、自分に合った名刺印刷方法を見つけて、どんなシーンでも万全の体制で臨みましょう!

 

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