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お盆にぴったりのお供え砂糖活用術とレシピ。

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お盆にお供えする砂糖は、故人への供養の気持ちを込めた大切な品の一つです。

しかし、お供えが終わった後、どう活用すればよいか悩むこともあるのではないでしょうか?

せっかくのお供え砂糖を無駄にせず、日常の料理やお菓子作りに活かせる方法をご紹介します。

1. お供え砂糖(御供養砂糖)とは?

お供え砂糖(御供養砂糖)とは、お盆や法事の際に仏壇に供える砂糖のことです。

 

お盆(特に初盆)飾りで野菜や果物、食べ物とともに砂糖を飾る習慣は、「百味飲物」に由来すると言われ、加えて昔は、白砂糖自体が非常に貴重で高価な品であり、その貴重な品を大切な仏様へお供えするという考え方がありました。

さらに、「白」という色が故人の白装束と、俗世に染まらない純粋な魂で旅立つことを象徴していたとも言われています。

また、砂糖は消耗品であることから「不幸がずっと続かないように」という意味も込められていました。

 

現代では、保存性や虫よけのため、白砂糖やグラニュー糖のみで作られた落雁が真空パックされたものが使われることが多くなっていますが、地域や家庭の風習によっては、和三盆や氷砂糖を使う場合もあります。

2. お供え砂糖の活用術

お供えした砂糖は、供養が終わった後も大切に使いたいものです。

以下の方法で、美味しく利用しましょう。

2-1. 普段の料理に活用

料理の味をまろやかにする
砂糖は料理のコクを引き出す効果があります。特に、煮物や照り焼きの調味料として最適です。

  • 肉じゃが:醤油とみりんに砂糖を加えると、深みのある甘さに
  • 照り焼きチキン:砂糖を使うことで照りが増し、お店のような仕上がりに
  • だし巻き卵:少量の砂糖を入れることで、ふんわりとした甘みのある味わいに

2-2. 和菓子作りに活用

お供え砂糖は和菓子作りに最適!

  • あんこ作り:砂糖を使って、小豆から自家製あんこを作る
  • 白玉団子:砂糖を加えたみたらし餡や黒蜜をかけて楽しむ
  • くず餅:砂糖と片栗粉で簡単に作れる夏にぴったりの和スイーツ

2-3. 手作りスイーツに活用

お供え砂糖は、洋菓子にも活用できます。

細かく砕いて、クッキーやケーキの甘味料として使用するのもおすすめです。

  • クッキー:生地に練り込むと、サクサクの食感に
  • パウンドケーキ:和三盆を使用すると、上品な甘みが特徴のケーキに
  • プリン:砂糖でカラメルソースを作り、濃厚な味わいに

3. 砂糖を活かしたレシピ

3-1. 簡単な和風おやつ「みたらし白玉」

材料(2人分)

  • 白玉粉 … 100g
  • 水 … 適量
  • 砂糖 … 大さじ2
  • 醤油 … 大さじ1
  • みりん … 大さじ1
  • 片栗粉 … 小さじ1(水で溶く)

作り方

  1. 白玉粉に水を加えながら耳たぶの硬さになるまでこねる
  2. 一口大に丸め、沸騰した湯で茹でる(浮いてきたら取り出す)
  3. 砂糖・醤油・みりんを鍋で加熱し、水溶き片栗粉でとろみをつける
  4. 白玉にみたらし餡をかけて完成!

3-2. 砂糖を使った基本の煮物「肉じゃが」

材料(2人分)

  • じゃがいも … 2個
  • 玉ねぎ … 1個
  • 牛肉(または豚肉) … 100g
  • 砂糖 … 大さじ2
  • 醤油 … 大さじ2
  • みりん … 大さじ1
  • だし汁 … 200ml

作り方

  1. じゃがいも、玉ねぎ、牛肉を食べやすい大きさに切る
  2. 鍋で肉と野菜を炒め、だし汁を加えて煮る
  3. 砂糖、醤油、みりんを加え、落とし蓋をして煮込む
  4. じゃがいもが柔らかくなったら完成!

4. 砂糖の保存方法

真空パックのお供え砂糖はそのままで長期保存が可能ですが、開封後は通常の砂糖同様湿気を吸いやすいため、保存方法にも注意が必要です。

  • 密閉容器に入れる:ジップロックや密閉容器で湿気を防ぐ
  • 冷蔵庫で保存:高温多湿を避けるため、夏場は冷蔵庫保存がおすすめ
  • 乾燥剤と一緒に保管:シリカゲルなどの乾燥剤と一緒に保存すると長持ちする

5. まとめ

お供え砂糖は、故人への供養の心を込めた大切なものですが、使い道に困ることもあります。

本記事では、料理やお菓子作りなど、日常的に活用できるアイデアをご紹介しました。

お供えが終わった後も、使用する際には日常の中で故人を偲ぶきっかけにしたいですね。

 

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